言わば“3ヶ月で造れる石炭”ソルガムからバイオペレットを 。

近年の環境問題やエネルギー資源の枯渇などを背景に、地球環境に負荷の小さい「再生可能エネルギー」の一つであるバイオマス発電が注目されています。
バイオマス発電とは植物体を燃料として電気を作る火力発電の一種ですが、その燃やした際に発生するCO2は元々植物が成長する過程で空気中から吸収したCO2に由来するため、石油や石炭などの地下資源を燃やす発電と違って空気中のCO2の量を増やしません。
バイオマス発電の主な燃料はおが屑や端材を原料とした木質ペレットです。しかし、”バイオマス発電事業者協会の幹部は「30年の発電目標を満たすには、年間3千万トンの輸入が必要だ」と指摘する。ただ、16年に日本が輸入した燃料はわずか数十万トンだった”( 2018/4/17 日本経済新聞 朝刊記事「バイオマス発電 黄信号」より引用)とあるように、バイオマス発電の燃料は非常に不足しています。

私たちはこうした社会情勢を背景に、ソルガムを原料とした、従来の木質ペレットよりも製造コストが低く扱いやすいボール型のペレットを開発しました。従来、ソルガムを含む草木類は塩素、カリウム、ナトリウムなど燃焼すると炉を傷める成分を多く含むためバイオマス発電の燃料としては不適と考えられてきましたが、それらの成分を低減する処理技術を開発し、日本の火力発電所の原料基準をクリアすることが実現できています。

私たちは京都大学との共同研究でリグニンに関する研究を進めており、ソルガムのリグニンには系統間のバリエーションが大きいことが分かってきました。
発熱量の高い高品質なペレットを作るため、私達はリグニンの種類や量に関するゲノム育種を進めています。
現状、ソルガムのペレットは従来の木質ペレットと同じく4,000kcal/kg程度の発熱量を示しますが、ゲノム育種を進めれば理論上は5,000kcal/kgの発熱量を示す非常に高品質なソルガムペレットを作ることができると考えています。

ソルガムペレットの燃焼カロリーに関する研究開発

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